効率的なランニングフォームに改善するためには、次のようなポイントを意識しましょう。
- ・疲れにくい足運び
- ・自分にあった着地方法
- ・腰の位置は高く意識する
- ・骨盤は前傾をキープする
- ・腕振りは肘を引き上げるように意識する
それぞれ詳しく解説していきますので、自分のフォームをチェックしながら読み進めてみてくださいね。
1.疲れにくい足運びを練習しよう
疲れにくい足運びをするためには、骨盤を前傾させて、自然と脚が出るのを利用して走るイメージを持ちましょう。ランニングする際に、跳ねるイメージを持っている方もいるかもしれませんが、上下の動きが少ない走りのほうが疲れにくいです。
地面を蹴りだす際は、強く蹴り出す必要はありません。足に力が入っていると負担がかかり、疲れやすくなったりケガをしやすくなったりします。また、1歩ごとに膝を曲げて太ももを引き上げる走り方も、膝に負担がかかる可能性があるので注意が必要です。下半身もリラックスを心がけて、力みすぎないようにしましょう。
2.自分に合った着地方法を考える
効率的なランニングフォームを手に入れるためには、自分に合った着地方法を考えることも重要です。着地方法には3種類あるので、以下でそれぞれ解説します。
- ・ヒールストライク法
- ・ミッドフット法
- ・フォアフット法
かかとから着地する「ヒールストライク法」
「ヒールストライク法」は、かかとから着地して、つま先で地面を蹴って前に進む走り方です。地面からの衝撃を使って前に進むため、関節への負担がかかります。重心よりも前に蹴り出してかかとから着地すると、一度ブレーキをかけてから前に進むことになり、推進力が削がれてしまうこともあるので注意が必要です。
足裏全体で着地する「ミッドフット法」
「ミッドフット法」は足裏全体で着地するため、地面から受ける衝撃を吸収しやすいのが特徴です。ランニング時にスムーズな平行移動ができ、効率的にエネルギーを使って走れます。足裏全体での着地により、体幹が安定するため、トレーニングにも適した走り方です。
足の前足部から着地する「フォアフット法」
足の前足部から着地する方法が「フォアフット法」。かかとから着地する「ヒールストライク法」に比べて接地時間が短いのが特徴で、筋力のあるシリアスランナー向けの走り方といえます。
また、この着地方法は小さい頃からの生活習慣や環境が走り方に影響する部分もあり、人によっては合わない場合もあります。試してみて合わない場合は、他の着地方法を検討しても良いでしょう。
3.腰の位置は高く意識する
腰の位置は高く意識し、腰の入ったフォームを心がけることも重要です。腰が落ちると、疲れやすくスピードも出にくくなってしまいます。まずは骨盤を前傾にした姿勢でゆっくりとウォーキングし、そこから走り出すと腰の位置を意識しやすいですよ。また、着地の際に膝を曲げすぎると、腰の位置が落ちてしまうので注意しましょう。
4.骨盤は前傾をキープする
骨盤を前傾にキープすることで、スムーズに走れます。後ろから骨盤が押し出されるような感覚をイメージすると良いでしょう。骨盤を前傾に保つことで、肘を引き上げたときの力が骨盤を回転させ、足を前に運ぶための力を伝えてくれます。腕振りと足運びを連動させるために、骨盤を前傾に意識することは重要なポイントなので、しっかりフォームをチェックしましょう。
5.腕振りは肘を引き上げるように意識する
腕振りは、肘を引き上げるように意識すると走りやすくなります。腕振りと脚の動きは連動しているので、正しい腕振りができると足運びもスムーズになりますよ。腕振りは、リラックスして小刻みにリズム良く行うことが大切です。
また、肘を後ろに引き上げるように意識すると、骨盤も連動して足を前に運びやすくなります。ただし、腕の力みすぎや腕の開きすぎは、かえって疲労の原因となるので注意しましょう。