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【卓球初心者の入門ガイド】
上達する練習方法やコツ・揃えるべき道具までご紹介

【卓球初心者の入門ガイド】上達する練習方法やコツ・揃えるべき道具までご紹介

初心者が最初に揃えておくべき卓球の道具とは?

卓球において、初心者がはじめに揃えておくべき道具は次の通りです。

  • ・ラケット
  • ・ラバー
  • ・ボール

卓球をするなら、まずはラケットとボールがなければ始まりません。卓球のラケットは、通常木製のラケット部分にゴムのラバーを貼り付けた状態を指します。最初からラバーが貼られているものも売られていますが、本格的なものを揃えるのであれば、木製部分とゴムのラバーが別々になっているものを揃えるのがおすすめです。

また、ボールはプラスチック製で大きさ、重さも決まったものが使われています。以下で詳しく見ていきましょう。

卓球道具その1.ラケット

卓球を始めるために、まずはラケットを選びましょう。ラケットには、「シェークハンドラケット」と「ペンホルダーラケット」の2種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

シェークハンドラケット

シェークハンドラケット

握手のように握ることから「シェークハンド」と名付けられたこのラケット。両面にラバーが貼られ、裏表の両方を使って打てるのが特徴です。主流となっているタイプで、フォアとバックの両方が打ちやすく、多くの選手が愛用しています。

シェークハンドは、持ち手の形状によってさらにいくつかのタイプに分けられます。初心者が選ぶ際は、手のひらの大きさや握ったときのフィット感を確認して、自分の手になじみやすいものをチョイスするとよいでしょう。

ペンホルダー

ペンホルダー

ペンを持つときのような握り方をするペンホルダーラケットは、ラケットの片面だけにラバーが貼られているのが特徴です。
主に「日本式」と「中国式」があり、日本式は軽量で素早いスウィングができます。また、手首を広く動かせるため、決定打を打ちやすいのがメリットでしょう。一方、中国式はシェークハンドの持ち手が短くなった形で、両面にラバーを貼って使うことが多いです。ほかにも「反転式」という両面に違うラバーを貼って、ラケットを回転させながら使うタイプもありますが、使いこなすのが難しいので、初心者は日本式か中国式の握りやすい方を選ぶと良いでしょう。

卓球道具その2.ラバー

ラバーとは、ラケットに貼って使用するものです。通常、ラケットとラバーは別売りになっています。自分で貼ることもできますが、ラバーを貼ってくれるお店も多いので、店舗で確認するのもよいでしょう。ラバーにはいくつか種類がありますが、ここでは主な2種類をご紹介します。

裏ソフトラバー

攻撃型の選手を中心に、よく使われるのが裏ソフトラバー。表面が平らで摩擦力が大きく、回転をかけやすいのが特徴です。攻撃用・守備用や、回転重視のタイプなど、裏ソフトラバーの中でもさまざまな種類があります。初心者におすすめのラバーといえるでしょう。

表ソフトラバー

表ソフトラバー

表ソフトラバーは、速いラリーで効果を発揮します。表面につぶつぶがあり、球威を出しやすいのが特徴です。また、裏ソフトラバーに比べて回転はかけづらいものの、相手の回転に対して影響を受けづらいメリットもあります。

卓球道具その3.ボール

ラケット、ラバーに加えて、卓球に欠かせない道具がボールです。卓球で使うボールには、主に以下の2種類があります。

  • ・硬式球
  • ・公認球用

卓球のボールは、試合で練習も、直径40mm、重量2.7gの硬式球が使われます。硬式球の中で、日本卓球協会や国際卓球連盟に公認されたものはスリースターボールと呼ばれ、試合用の公認球です。
公認球の特徴は、硬式球の中でも品質のばらつきが少ないところといえます。一方、通常の硬式球は品質のばらつきはあるものの、手ごろな値段で手に入るのがメリットです。練習用として重宝します。

・卓球初心者が上達するコツとは?

・卓球初心者が上達するコツとは?

初心者が卓球を効率的に上達させるコツをご紹介します。上達のポイントは以下の4つです。

  • 1.基本的なラケットの握り方をマスターする
  • 2.ラケットとボールに慣れる
  • 3.返球の仕方を覚える
  • 4.基本的な卓球のルールを理解する

それぞれ解説していきますので、チェックしましょう。

1.基本的なラケットの握り方をマスターしよう

すでに説明した通り、ラケットには主にシェークハンドとペンホルダーといった種類があります。それぞれ握り方のポイントをご紹介しますので、しっかりマスターしましょう。

【シェークハンドの握り方】

【シェークハンドの握り方】

まずはシェークハンドの握り方です。握手をするように中指・薬指・小指の3本で握ります。次に、親指と人差し指はグリップでなくラバーをはさむように握りましょう。握るとき、力を入れすぎないことがポイントです。

【ペンホルダーの握り方】

【ペンホルダーの握り方】

ペンホルダーは、はじめにグリップの根元の出っぱりに人差し指をかけて、ペンを握るように持ちます。裏面はグリップの延長線あたりに、中指を軽く曲げて添えるように持ちましょう。打つときは親指でラケットの角度を調整します。

2.ラケット&ボールに慣れよう

道具を揃え、握り方を覚えたらまずはラケットとボールの扱いに慣れていきましょう。卓球の小さなボールに慣れるためには、打った感じを体で覚えることが大切です。
ラケットでボールを打ち続ける卓球リフティングは、自宅で1人でも簡単にできるのでおすすめ。はじめはフォア面だけで目標回数を決めて行い、できるようになったらバック面でも同じようにリフティングしましょう。さらに慣れてきたら、両面交互に打ったり、ラケットのフチを使ったりと別の打ち方も加えましょう。力加減を変えて、どれくらいの距離が出るのかを確かめながら練習するとさらに効果的です。ラケットとボールの扱いに慣れてきたら、ラリーなどより実践的な練習に移っていきましょう。

3.ボールを1球でも多く返せるようになろう

3.ボールを1球でも多く返せるようになろう

卓球は、ラリーの中で相手より1球でも多く返せればポイントを勝ち取ることができ、その積み重ねが勝敗を分けるスポーツです。派手なスーパープレイよりも、相手より多く返球できるようになることがとても大切といえるでしょう。

より多く返球できる技術を身につけるために覚えておきたいのが、卓球のボールは常に回転しているということです。回転は大きく分けて下回転と上回転の2種類に分けられます。どちらの回転がかかっているかで、返球方法も異なりますので、以下で確認していきましょう。

下回転のボールは「ツッツキ」で返球

「ツッツキ」とは、ラケットの面を上に向けてボールの下をこすって下回転をつけて打つ方法。ラケットを斜めから下方向に入れて、腕が伸びきらないように打つのがポイントです。
卓球を始めると、大体の方がフォアロングという打ち方を最初に覚えます。しかし、相手が下回転で返してきた場合、フォアロングでは回転に負けてしまい相手コートに返球できません。ツッツキを覚えておけば、下回転の球を返球できます。

上回転系のボールは「ブロック」で返球

「ブロック」は、ボールが返ってくる位置にラケットを持っていき、相手の上回転に負けないようラケット面を被せてボールに当てる打ち方。ラケットの角度を寝かせながら上に向けてこするのがポイントです。
上回転系の速いボールを返球するためには、ドライブやスマッシュのようなショットも有効ですが、初心者が習得するにはハードルが高いのも事実。ブロックの方が比較的簡単に覚えられるのでおすすめです。

4.基本的な卓球のルールも確認しよう

卓球を始めるなら、基本的なルールも確認しておきましょう。ここでは、特に複雑なサーブのルールについて、以下の6つを解説します。

  • ・ボールは開いた手のひらの上に置き、エンドライン手前で一旦静止
  • ・トスは台より上の高さから、16cm以上真上に上げる
  • ・トスが落ちてきたところを打つ。空振りは1失点
  • ・自分のコートでワンバウンドさせて相手コートに入れる
  • ・サーブがネットにかかって相手コートに入ったら打ち直し
  • ・サーブは2本交替。デュースになった場合は1本交替になる

サーブ前は、開いた手のひらにボールを乗せ、卓球台のエンドラインより手前で一旦静止し、相手が構えてからサーブを打ちます。相手が構えていない状態でサーブを始めた場合はやり直しです。トスは卓球台より上からはじめ、高さも16cm以上上げるという決まりがあります。また、トスを上げてからサーブの直前まで、ボールは相手にはっきりと見せなければなりません。

サーブは、トスが上がりきる前に打ってはいけないルールです。トスが落ちてきてから打ちましょう。また、空振りをした場合はサーブミスで失点となり、相手に点が入ります。
サーブを打ったら、相手のコートに入れる前に自分のコートでワンバウンドさせる必要があります。自分のコートでワンバウンドさせなかった場合は相手の得点になってしまうので注意しましょう。

サーブがネットにかかって相手コートに入った場合、例えばバレーボールならプレー続行ですが、卓球ではやり直しとなります。初心者は、まずはネットにかからず相手コートに入れられるようにしましょう。

サーブ権は2本ごとに入れ替わるルールです。卓球では11点先取1ゲーム勝ちとなりますが、スコアが10-10でデュースになると、2点先取した方が1ゲームを勝ち取ることになります。デュースになった場合は、サーブ権も1本ごとに交代です。

ここまで、重要になるサーブのルールについて触れてきましたが、実際の試合で困らないように、ほかのルールについてもルールブックなどで確認しておきましょう。

【基礎練習】卓球初心者におすすめの練習方法

【基礎練習】卓球初心者におすすめの練習方法

卓球初心者におすすめの練習方法をご紹介します。初心者が効率よく上達できる練習法や、試合で必要になる打ち方の練習法について解説していきますので、チェックしてみてください。

効率よく上達するには「多球練習」がおすすめ

多球練習とは、その名の通りたくさんのボールを使い、打ち手と球出しに分かれて行う練習方法です。多球練習のメリットは2つ挙げられます。

ひとつは、コントロール力が上がることです。何度も打ち込むことで、自然と相手のコートに入れられるようになります。もうひとつは、ラケットを振る、戻す動作やリズムを体に覚えさせられることです。一定のリズムでスイングを繰り返すため、ラリーでも身につけたリズムを活かせます。

それ以外にも、球出し側が指導してくれる人であれば、打ち手のレベルに応じて上達のために出す球の速さや数を変えてくれるため、速い上達が見込めます。1人で練習していると、できる範囲でやってしまいがちな練習も、多球練習なら指導者がともに上達へと導いてくれるでしょう。

フォアハンド&バックハンドの切り替え練習

まずはフォアハンドとバックハンドについてそれぞれ説明します。フォアハンドは、ラケットを持つ利き手側にくるボールを打つ技術、バックハンドはラケットを持つ利き手と反対側のボールを打つための技術です。

フォアハンドは、まず利き手の肩を引き、腰をひねって後ろにスイングしてボールを打つための準備体制を取ります。ボールがきたら、ラケットを体の脇から顔の前へ持ってくる感覚で振り抜きましょう。バックハンドは、肘と手首を体のやや内側に持ってくるように準備し、肘と手首を相手側に伸ばしながらスイングします。

フォアハンド&バックハンドの切り替え練習は、フォアとバックを1球ずつ交互に打つ練習で、フォアハンドとバックハンドのスムーズな切り替えを体に覚え込ませるための練習方法です。慣れてきたら少しずつスピードを上げて、自在に切り替えられるようにしていきましょう。

サーブの練習

サーブは卓球において非常に重要な技術です。卓球の試合は、必ずサーブから始まります。サーブが打てないと試合になりませんし、サーブがうまいと試合を有利に進められる、ゲームの勝敗を左右する要の技術といえます。そのため、しっかりと練習してモノにすることが必要です。

高く長いサーブは相手コートに入れやすいですが、相手にとってもチャンスボールになってしまいます。そうならないためにも、サーブは低く短めのボールを打つことが大切です。また、サーブには下回転サーブ、上回転サーブやロングサーブなど、非常に多くの種類があります。複数のサーブを組み合わせて相手に回転を読ませないことで試合を有利に進められるので、地道に練習を重ねて、使えるサーブの種類を増やしていきましょう。

おすすめの卓球ラケット

さあ、思いきって卓球をはじめてみよう!

今回は、これから卓球をはじめたい方や卓球初心者の入門ガイドとして、おすすめの練習方法や知っておきたい基本知識、揃えるべき道具についてご紹介しました。
揃えるべきアイテムやルール、初心者におすすめの練習方法をある程度知っておくことで初心者でも効率的に上達を図れるでしょう。

ぜひ卓球をはじめるにあたっての参考にしてください。さあ、思いきって卓球をはじめてみましょう!