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サッカーボールの選び方
サイズ別・メーカー別おすすめボールも紹介

サッカーボールの選び方 サイズ別・メーカー別おすすめボールも紹介

サッカーボールの種類は大きく2つ

サッカーボールの種類は大きく2つ

サッカーボールは大きく、「検定球(公式球)」と「レプリカ」2つに分けられます。それぞれの特徴について、下記で詳しく解説します。

検定球(公式球)

公式な試合で使う品質と規格を満たしているボールが「検定球(公式球)」です。国際サッカー評議会のサッカー競技規則によって、明確な規格が定められています。 FIFA(国際サッカー連盟)主催の国際大会や、大陸連盟主催の公式戦で使用できるのは、FIFAの厳しい基準をクリアしたFIFA認定球やIMS(国際試合ボール基準)のロゴが入ったボールです。

また、日本国内の公式戦には、JFA(日本サッカー協会)の検定をクリアしたボールの使用が義務付けられています。FIFAやJFAの認定を受けたボールは、ロゴや検定マークがついているのが特徴です。品質や規格の基準をクリアしていても認定を受けたマークがないものは検定球ではく、公式戦での使用はできません。

JFA新ロゴ/旧ロゴ/FIFAロゴ

レプリカ

検定球ではないボールをレプリカと呼びます。レプリカにはサインボールなどの観賞用や公式戦以外で使う練習用の用途があります。レプリカの場合、FIFAやJFAの認定を受けていないため、規格や品質の保証がない代わりに安価に手に入ることが特徴です。認定には品質テスト費用やロゴ使用料などがかかるため、その費用が価格に上乗せされます。

また、検定球と同じデザインで検定マークやロゴがついているにもかかわらずレプリカとして販売されているボールは、表面のパネルが手縫いになっており検定球と性能に差がある場合があるので注意しましょう。

サッカーボールの製法について

サッカーボールは製法によっても性能や価格が変わります。サッカーボールを選ぶ目的や、自分の目指すレベルに合わせて、ボールの製法を選ぶことが必要です。下記に4つの製法をまとめていますので、製法による性能の違いや特徴を押さえておきましょう。

熱接合

「サーマルボンディング」や「アセンティック」と呼ばれる熱接合製法。均一に圧力をかけてパネルの境目を圧着するので真球性が高く、どこを蹴っても同じ蹴り心地が得られます。また、縫い目がないため雨が降っても水を吸収しづらく、重くならないのもメリットです。Jリーグなどでも使用されています。

手縫い

太い糸を使って1つ1つ手作業で縫う、最もポピュラーな製法。縫い目開きが起きにくく耐久性が高いボールです。また、リーズナブルな価格設定のものが多いながらも、質のよい皮革を使い品質も良いため、練習から試合まで使われています。蹴り心地や耐水性も十分で、実用性の高さが特徴といえます。

ハイブリッド

サーマルボンディングなどの熱接合と機械縫いを組み合わせたハイブリッド製法。パネル端面を接着し、機械縫いより強度が高いのが特徴です。比較的安価なのもあり、トレーニング用やレクリエーション向きのボールといえるでしょう。

機械縫い

機械縫いは、細い糸を使って細かく縫われています。他の製法と比較するとやや耐久性が低い製法のため、比較的安価に購入できるメリットがあります。遊びやレジャーで使ったり、強く蹴らずに行えるリフティングなどの練習にちょうどよいボールといえます。

サッカーボールのサイズを選ぼう|キッズ・小学生・中学生用とは

サッカーボールのサイズを選ぼう|キッズ・小学生・中学生用とは

サッカーボールのサイズ単位には3号、4号といった号数が使われます。一般的には、3号~5号が使われており、年代に応じてふさわしいサイズがあるので以下で詳しく見ていきましょう。

3号

3号は主に園児から小学校低学年で使うボールです。ボールの円周は58cm~60cm、直径19cm、重量300~320g程度で、小さい子どもにも扱いやすいサイズになっています。小さい頃にいきなり大人が使う5号球などを使うと、上手く扱えないうえ蹴っても重くて飛ばず、サッカーは難しくてつまらないと感じてしまうかもしれません。小さいお子さんの場合がサッカーの楽しさを感じてもらったり、ボールの扱いに慣れるためにも、まずは3号球から始めるのがおすすめです。

【3号おすすめサッカーボール】

4号

4号球は、主に小学校で使用する日本サッカー協会規格で定められたサイズです。円周は63.5cm~66cm、直径20.5cm、重量350~390g程度になります。地元のサッカークラブなどに入って練習をするなら、このサイズを選びましょう。小学生の公式な試合でも4号球が使われるので、普段の練習からこのサイズを使っていれば試合でも違和感なくプレーできます。

【4号おすすめサッカーボール】

5号

5号球は、中学生以上で使われるボールです。サッカーボールに5号の上はなく、大人の試合でも使用される一般的なサイズといえます。円周は68~70cm、直径22cm、重量410~450g程度です。小学6年生になると、中学校の部活体験やジュニアユース・セレクションなど5号球を使う場面が出てきます。早めに慣れるために6年生から5号球に慣れておくのもよいでしょう。

【5号おすすめサッカーボール】

サッカーボールの選び方|4つのポイント

サッカーボールの選び方|4つのポイント

サッカーボールを選ぶ際、どのようなことに注意したらよいでしょうか。下記にボール選びのポイントを4つまとめました。それぞれ解説しますので詳しくチェックしていきましょう。

  • ・耐久性
  • ・芝用か土用か
  • ・値段
  • ・空気の抜けにくさ

耐久性

サッカーボールは日々の練習で強い衝撃を受け続けるため、耐久性が高いものを選ぶことが重要です。サッカー用の人工皮革や手縫いのボールは表面がはがれにくいので、より長く使えます。

また、雨の中でも行われるサッカーでは、耐水性も重要な要素といえます。ボールが水を吸収してしまうと、ボールの重量が増し、足への負担もかかるうえ、ボールの劣化も早まります。吸水性が低いボールは傷みづらいうえ、天候不良でも使用感の変化が少ないのでおすすめです。

【耐久性バツグン!モルテンのペレーダ】

ペレーダはmoltenが日本サッカーの発展を目指し開発・改良されてきたサッカーボールです。学校の部活動や体育の授業に導入され、現場の声を集めフィードバックを繰り返し、支持を広めていきました。サッカーボールといえばペレーダというくらい日本で浸透しているボールといえるでしょう。

今も日本サッカーとともに常に進化を続けています。日々のトレーニングに耐える高い耐久性と低吸水性、プレーの質を高めるボールバランスに優れた部活の定番ボールをご紹介します。

芝用か土用か

サッカーボールに使われる素材には、芝のピッチに合うラテックスチューブと、土のピッチに合うブチルチューブがあります。ラテックスチューブは伸縮性に優れ、弾みやすいため、柔らかい芝のピッチとの相性がよい素材です。固い土のピッチでは弾みすぎてしまうので注意しましょう。

ブチルチューブは衝撃に強く耐久性が高いのが特徴です。衝撃を吸収するため柔らかい芝では弾まず扱いづらいですが、ハードな地面に対する耐久性とちょうどよい弾み具合が、土のピッチで扱うのに相性がよい素材といえます。

値段

サッカーボールは素材の違いで値段は変わります。同じ人工皮革でも値段が高いものは耐久性や耐水性、蹴り心地など優れていることが多いので、サッカーボールを選ぶ際は、値段と品質のバランスを考えましょう。また検定球にもお手頃価格のものがあるので、試合と同じ感覚でボールを扱いたいのであれば、そういったものを探してみることをおすすめします。

空気の抜けにくさ

サッカー評議会が制定しているサッカー競技規則では、空気圧は「海面の高さの気圧で0.6~1.1気圧」と規定されています。この空気圧の目安に調整しておかないと、重さや力の入れ具合、蹴ったボールの距離感などの感覚が変わってしまいます。練習中から同じ感覚で蹴られるようにするためにも、測定器を使用して空気が抜けていないかチェックしておきましょう。

素材によって空気の抜けやすさに違いがあります。ラテックスチューブ素材は空気が抜けやすく、空気圧のこまめなチェックが必要です。逆にブチルチューブ素材は空気が抜けにくくメンテナンスが比較的楽といった特徴があります。

おすすめのサッカーボール

長く愛用できるからこそ、ポイントを押さえたボール選びを!

今回は、サッカーボールの選び方として4つのポイントを解説しました。耐久性、芝と土どちらのピッチで使うか、値段と品質のバランス、空気の抜けにくさといったポイントを押さえてボールを選ぶとよいでしょう。

また、上記で挙げたポイントのほか、自分の足に合った蹴り心地やサイズも大切です。サッカーボールは長く愛用できるからこそ、どんな場所でどんなボールを使いたいか考えてじっくり選びましょう!