【元Jリーガー解説】サッカーすね当ておすすめ6選
選び方・付け方・洗い方まで

サッカーのすね当て(シンガード/レガース)とは?
すね当ては英語の「Leg Guards」の発音が和製英語になった「レガース」や「Shin Guard・シンガード」とも呼ばれ、サッカーブレーヤーのすねを保護するための防具です。
すね当ての役割
すね当ては、文字通り、プレイヤーのすねを保護し、ケガを予防するためのものです。サッカーは特に脚の接触の多いスポーツです。相手選手からスライディングタックルを受けた際やボールの取り合い時に、すねを強く打ち付けることも多々あります。すね当て付けていれば、衝撃を軽減し安全にプレーを行うことができます。
すね当ての着用義務
サッカーの競技規則で、公式戦に出場するプレイヤーはすね当ての着用が「競技規則第4条」により義務づけられています。すね当てなしでは、基本的にベンチへの入場も許可されないため、選手のすね当て着用は必須です。試合の際は、絶対に忘れないようにしましょう。
サッカーのすね当ての種類
サッカーのすね当ては、作られる素材によりハードとソフトに大きく分かれています。また、ハードタイプの中にはアンクルガードが付いたタイプもあります。以下で詳しく解説していきます。
ソフトタイプ | ハードタイプ | アンクルガード付きタイプ | |
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衝撃強度 | やや低い | 裏面に緩衝材があり高い | ハードタイプより厚い緩衝材が使われ非常に高い |
形状変化 | 足の形状にフィットして変化する | 変化しない | 変化しない |
ソフトタイプ

ソフトタイプのすね当ては、ポリエステルやスポンジゴムなどの柔らかい素材で作られています。しなやかな素材で軽量なため、動きやすく、足によくフィットするのが特徴です。洗濯しやすいというメリットがあります。一方で衝撃の吸収力が弱く、すねの保護性能は若干劣るため注意が必要です。
ハードタイプ

ハードタイプのすね当ては、シェルが合成樹脂やプラスチックでできており、内側にスポンジ製のクッション材が使用されているタイプが多いです。衝撃によるダメージにも強く、耐久性にも優れているため、防護機能も高まります。一方で柔軟性に乏しいため、サイズが合っていないと足にフィットしないため注意が必要です。
アンクルガード付きタイプ

すね当てには、アンクルガードが付いているタイプがあります。ゴムバンド型のアンクルガードがくるぶしを覆うため、プレー中にすね当てがずれるのを防止するほか、くるぶしの保護にも有効です。ただし、アンクルガード付きタイプはハード型のみで、着脱が若干面倒という点を考慮しておきましょう。
サッカーのすね当ての選び方
ご自分の脚にあったすね当ての選び方をご紹介します。サッカーのプレーにも影響するので、デザインだけでなく、プレー内容や脚に合わせたものを選びましょう。
プレースタイルに合わせて選ぶ
スピーディーなプレーを求められるフォアードには、軽量なソフトタイプがおすすめです。相手選手との接触回数が多くなりそうなディフェンダーやゴールキーパーは強度と保護力のあるハードタイプが適切です。
また、ミッドフィルダーのように攻撃と守備を兼ね備えるポジションは、軽さと強度のバランスが取れた素材のすね当てを選ぶのがポイントです。
足のサイズに合わせて選ぶ
すね当てのサイズ選びの目安は「『膝下から足首までの長さ』-『3~4cm』」です。大きすぎるとプレーの邪魔になりますし、小さすぎるとすねを保護しきれないで注意しましょう。
すね当ての形状は、脚の形にしっかりフィットするものを選びましょう。成長期の方の場合、骨格や脚の肉付きも変化しやすいため、フレキシブルなソフトタイプのすね当てがおすすめです。
サッカーのすね当ての付け方
基本的にすね当ては、ソックスの中に差し込むだけで装着できます。足首にかかると動作の妨げになるため、すねの中央部分に接面するよう調整してください。また、すね当てには、右用・左用が分かれているモデルもあるため、履き間違いには注意しましょう。
装着後には、すね当て用のベルトや、テーピングを活用してプレー中にずれないように固定するのがおすすめです。ただし、ルール規定によりベルトやテーピングの使用できる色に制限もあります。
サッカーのすね当ての洗い方
すね当ての着用後は汗や汚れによる臭いやカビの発生を防ぐため、定期的にお手入れを施しましょう。以下でソフトタイプ、ハードタイプ別のお手入れ方法を紹介します。
ソフトタイプ
ソフトタイプのすね当ては、長く使用することを考えると手洗いがおすすめです。汚れが目立つ場合は、こすらず叩くように洗いましょう。なお、熱による型崩れの恐れがあるので、乾燥器にはかけないようにしてください。洗濯のあとは、陰干しでよく乾燥させましょう。
ハードタイプ
ハードタイプのすね当ては、硬い素材と緩衝材がくっついているので、手洗いがおすすめです。表面の汚れを水で洗い流し、洗濯石鹸やボディウォッシュをスポンジでよく泡立て、叩くように洗った後、よくすすぎます。水分を軽くふき取ったら、陰干しで乾燥させます。
おすすめのサッカーすね当て6選
UMBRO (アンブロ)/ライト&ウインドスルーシンガード
合成樹脂からできたメッシュ素材のソフトシンガード。軽量で脚にフィットしやすく着用時の快適さに定評があるタイプです。メッシュ素材を使うことで、靴下の中ですね当てがずれるのを防いでくれ、通気性にも考慮した作りになっています。
ハードタイプmolten (モルテン)/スワンセシンガード フレックス Mサイズ
すねの形状に沿ってフィットするヒンジ構造が特徴のシンガード。外側はやや厚めの構造になっているで、しっかりとすねをガードしてくれます。脚にあたる内側にはシリコンを採用。密着感があるため、動きの妨げになりません。また、水洗いだけで清潔に保てるので、お手入れも簡単です。
ハードタイプLOTTO (ロット)/シンガードハード箔なし SIZE:L
上下にカーブを施すことで脚をサポートしやすく設計された湾曲なフォルムが特徴のすね当て。外側は硬化プラスチックで衝撃を吸収し、ウレタンスポンジ製の内側は肌に優しい作りになっています。EVAの立体成形で足にぴったりフィット!装着がスムーズにできます。
ハードタイプMIZUNO (ミズノ)/シンガード(予備パッド付)
内側のパットが取り外しできるすね当てです。パットを取り外せば洗濯機で洗うことができるので、お手入れも簡単。予備パット付きなので、洗い替えにも便利です。通気性がよいため、蒸れによるかぶれやかゆみを防止する効果も。敏感肌のお持ちのお子さんにもピッタリのシンガードです。
ハードタイプNIKE (ナイキ)/ナイキ Jガード
ポリエチレンと樹脂製の頑丈なシェルでできたすね当てです。通気性を良くするためのホールがあり、プレー中の発汗による蒸れを防止する工夫が施されています。すねの形状を覆うように設計されたフォルムが、装着時の動きも快適にしてくれます。ナイキのロゴが際立つファッショナブルなデザインも好評。
ハードタイプs.a.gear(エスエーギア)/ハードシンガード
すね当てに通気孔がデザインされたハードタイプ。蒸れを防ぐだけでなく、放射状に散らばった空気穴は、衝突時の衝撃を緩和する効果を発揮します。肌に触れるウレタン素材は装着感も抜群。快適なプレーをサポートしてくれます。
ぴったりのすね当てを選んで思い切りサッカーを楽しもう
脚の動きが激しいサッカーでは、安全と快適さを備えたすね当てを選ぶことが大切です。ご自分の脚に合ったすね当ては、快適なプレーをサポートしてくれます。すね当てを選ぶ際は、デザインだけでなく、サイズや機能性もみて選んでください。
監修者

渡邊圭二(わたなべ けいじ)
元プロサッカー選手。ディフェンダー・ミッドフィールダーとしてJリーグで11年間活躍。現在はスポーツオーソリティ幕張新都心店にてサッカースクールのヘッドコーチとして後進を育成中。
【所属チーム】
2003年~2008年 名古屋グランパスエイト
2009年 JAPANサッカーカレッジ
2010年~2013年 ジェフユナイテッド市原・千葉
【世代別代表歴】
U-20・U-23日本代表
北京五輪代表候補