ソロキャンプは一人で楽しむがゆえに、通常のテント選びとは少し視点を変える必要があります。初めてのソロキャンプテント選びでも、「これだけ意識しておけば失敗しない5つのポイント」をご紹介します。
サイズ
テントのサイズは、ソロだからといってコンパクトが必ずしも良いというわけではありません。テント内のゆとりを重視する人は、1~2人用サイズがおすすめです。高さのあるタイプなら、テント内での動作が楽になります。テントの中での過ごし方を考慮してテントタイプを選ぶようにしましょう。
組み立て方
ソロキャンプでは、一人でテントを立てるので、設営のしやすさは重要なポイントです。一般的には、以下の3つ組み立て式が主流。ご自分にあった組み立て方式のテントを選びましょう。
組み立て方式 | 組み立て方 |
ポールポケット式 |
センターポールをインナーテントの後ろの角にはめて、テントを立ち上げるだけで設営 |
ワンポール式 |
本体を広げ、テントの中央にポールを立てるだけで設営 |
ポップアップ式 |
本体を袋から取り出し、広げるだけでテントの設営 |
前室の有無
前室とは靴などを置くテント前の屋根のような役割のパーツです。この前室が広いと日よけ・雨よけとして荷物の取り出しや調理などの際にも役にたちます。前室はテントと一体になっているので、タープを個別に準備する手間が省けるのもメリット。一方で重量が重いものもあるため、バランスを見て選ぶとよいでしょう。
※シングルウォールとダブルウォール
テントには壁が2重構造になっているダブルウォールと1層のシングルウォールのタイプがあります。前室が付帯されているのは主にダブルウォールタイプですが、最近ではツーリングやアルピニスト用に便利な超軽量型の前室(雪よけスカート)も販売されています。
持ち運びやすさ
テントを選ぶ際に、持ち運び安さも重要なポイントといえます。車で移動する場合は問題ありませんが、バイクや公共交通機関を利用してのアウトドアレジャーはコンパクトに収まるものが効率的です。またソロツーリングや登山は、とくに軽量なテントがおすすめ。
耐水圧
防げる目安 |
耐水圧 |
小雨 |
300mm |
中雨 |
2,000mm |
大雨 |
10,000mm |
嵐 |
20,000mm |
テントは耐水性が高いものがおすすめです。耐水圧は㎜表示によって耐水性の高低を判断します。指標が1,500mm~2,000mm数値が平均的なテント(体重75kgの人が濡れた場所に座った時の圧力は約2,000mm)といわれています。
テントはダブルウォールなら数値は低くても、シングルウォールよりテント内への水の侵入は防ぐことができます。耐水性は数値の上昇と比例しますが、気密性も高まるため通気性が悪くなったり、結露やカビができやすくなったりというデメリットもありますので、適切な耐水圧のテントを選ぶようにしましょう。
耐水圧が高いメリット |
・雨の侵入を防ぐ |
耐水圧が高いデメリット |
・通気性が悪い |