ロードバイクとは、舗装された道を高速で長時間走れるように設計された自転車です。元々はレース用として開発されたため、空気抵抗を考慮し前傾姿勢になりやすいドロップハンドルをはじめ、加速を助長する軽量素材や細いタイヤなどを採用している点が特徴として挙げられます。
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OUTSIDE THE BOX 店舗を探すロードバイクをこれから始めようとしている初心者の方は必見。初めて乗るロードバイクの選び方や、適切な予算の範囲など、最初に知っておきたい基礎知識を解説します。初心者におすすめのロードバイク8選や必要なアイテムについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ロードバイクとは、舗装された道を高速で長時間走れるように設計された自転車です。元々はレース用として開発されたため、空気抵抗を考慮し前傾姿勢になりやすいドロップハンドルをはじめ、加速を助長する軽量素材や細いタイヤなどを採用している点が特徴として挙げられます。
ロードバイクは多種多様なので、初めてだとどれを選んで良いか迷う方もいるでしょう。購入する前に知っておきたい基本事項を解説していきます。
目的 |
適したロードバイク |
---|---|
通勤・通学 |
10万円程度のエントリーモデル |
50~100㎞のサイクリング |
上位のコンポーネント※を装備したもの |
イベントやレースへの出場 |
カーボンフレーム+上位コンポーネントを装備したもの |
ロードバイクを選ぶ際は、目的によって適切なロードバイクが異なります。通勤やサイクリング程度のアクティビティなのか、ロングライドやヒルクライム、あるいは本格的なレースなど、用途によってスペックも変わってきます。初心者なら比較的低価格で十分な機能が備わったエントリーモデルがおすすめです。
素材 |
特徴 |
---|---|
クロモリ |
クロムとモリブデンを混合した低合金鋼。錆びにくく強度がありしなやか。 |
カーボン |
炭素繊維からできた強化プラスチック。超軽量で振動吸収性に優れ、耐久性や強度も高い。成型が柔軟で自由なフォルムを作りやすい。 |
アルミ |
アルミ合金。加工しやすく安価。剛性が高くメンテナンスが容易。 |
フレームの素材は、ロードバイクの乗り心地や性能を左右する大切な要素です。現在主流なのは上記の3つで、それぞれに特徴がありますが、用途によってふさわしいフレームは変わります。初心者がとりわけ扱いやすいフレームは、安価でメンテナンスしやすいアルミフレームといわれています。
コンポーネントとはスポーツバイクの構成パーツを総称した呼び名です。変速機やブレーキ、クランク、変速レバーなどがコンポーネントに当たります。上記は現在、コンポーネントのシェアのほとんどを占めるシマノ社の製品で、グレードが高い順に掲載しています。
コンポーネントは、グレードが高いほど耐久性や操作性が良くなります。初心者なら、TIAGRA(ティアグラ)以下で十分なスペックを実感できるでしょう。
細め(~23c) |
地面との摩擦が少ないため漕ぎ出しが軽く、容易にスピードが出る。 |
標準(25c前後) |
乗り心地と安定感に優れ、レースでも標準的に採用される。 |
太め(28c~) |
柔軟な乗り心地で安定感に優れ、転倒のリスクが低い。 |
ロードバイクのタイヤは幅ごとに、適した用途があります。初心者の方には安定性と乗り心地を両立できる25c以上がおすすめです。また、タイヤやホイールの直径は、身長に合わせて選びます。少し見ただけでは判断が付きづらいので、店頭での試し乗りや店員のアドバイスが必要といえるでしょう。
ロードバイクを選ぶ際に、最も重要なのは体へのフィット感です。どんなに条件的に合っていても、実際の乗り心地が快適でなければ最適とはいえません。店頭で実際に試験運転をしながら、店員のアドバイスを参考に検討することをおすすめします。また、メーカーが同じでも、商品によって適した身長は異なるので注意が必要です。
7~10万円 |
エントリーモデルという通称で呼ばれるタイプで入門者向け。軽量で安価なアルミ製が多く、コンポーネントにSORAやTIAGRAクラスを採用しているのが一般的。 |
10万円~ |
20万~30万はミドルグレードで、30万円以上はハイエンド。価格の上昇に比例して、フレームは高級カーボン、コンポーネントもハイグレードのタイプが採用されている。本格的なロングライドやレースに。 |
数万円の安い自転車が、ロードバイクとして表示されていることもありますが、正確には「スポーツルック車」に分類されます。このルック車とロードバイクの線引きは、7万円程度といわれており、標準スペックなどのグレードが変化する境目となります。
ミドルグレード以上は中~上級者向けのバイクで、ハイエンド車でレース仕様を追求するものは100万円に達するモデルもあります。
通勤・通学からロングライドまで幅広く楽しめる一台。ドロップハンドルの形状や、サブブレーキが付いていることから、ロードバイクらしい前傾姿勢はもちろん、上体を起こしての走行にも対応できます。ブレーキレバーから手を放さずに走れるため、初心者の方にも安心です。
多様な路面にフィットする28Cのタイヤで、安定性と快適性に定評のあるエントリーモデル。ケーブルを内装化したことで、すっきりとスマートな印象のルックに。断面形状がD型のシートポスト(サドルの支柱)のおかげで、路面から伝わる衝撃が吸収され、体が痛くなりにくい点も強みです。
振動吸収性を高めたアルミフレームを採用し、コンポーネントには2×8速のShimano Clarisを搭載。軽量のパーツを組み合わせているため、非常に扱いやすく、ロングライドやヒルクライムも可能。
カーボン製のフォーク(前輪を挟んでいるパーツ)とアルミフレームのコンビにより安定した走りを実現するエントリーモデル。同クラスでは初めてとなるシフター(ギアチェンジするためのパーツ)が導入されたシマノのSORAを搭載しているうえ、ハイクオリティな塗装仕上げとケーブル内装のすっきりとした外見も魅力です。
130年以上の歴史を誇る老舗ビアンキが、1号店のあったミラノのニローネ通りにちなんで名付けたといわれる初心者向けエントリータイプ。ハイドロフォーミング工法によって仕上げられたヘッドはイタリアブランドらしい美しいフォーム。振動吸収性や地面に対するグリップ力に優れています。
砂利道と舗装道路の両方で走行できる「グラベルロード」系のバイク。雨天でも滑りにくく、段差があっても安定して走行できる点が特長です。ハンドルがハの字のフレア形状になっているので、操作が安定しやすい設計になっています。
軽量アルミフレーム採用のスムーズなライドで定評があるGTロード。フラットマウントディスクブレーキの搭載により、路面が濡れている状態でも安定した走行ができるタイプのバイクです。長時間の走行をより快適にする工夫が凝らされています。
シンプルで飽きの来ないデザインで人気のLife Styleシリーズ。ナチュラルなカラートーンで、街乗りからリクリエーションのサイクリングまであらゆるシーンにフィットします。前後にキャリア(荷台)を設置でき便利です。
ロードバイクは、購入時は基本的に本体のみです。安全に走行するためのライトやヘルメットなどのアイテムや、快適にライディングするためのウエアやシューズは、別途揃える必要があります。ロードバイクを購入する際には、上記のアイテムも一緒に検討するのがよいでしょう。
ロードバイクは目的や素材などが多岐に渡ります。扱いやすく、安定性の高いタイプが初心者の方にはおすすめですが、はじめは選び方がいまいち分からないという方が多いはずです。スペックはもちろんのこと、実際に乗車したときのフィット感が重要なので、初心者の方こそ、購入の際は店頭で試乗して選びましょう。
ロードバイクを検討中の方は、お近くのスポーツオーソリティをお尋ねください。プロの視点から、おすすめのバイクを紹介します。
小貝 幸
2005年自転車整備士取得、以来16年に渡り販売、整備に携わる
プライベートではフレームセットからBIKEを組み立て、趣味のハイキングやキャンプをBIKEと絡めて楽しんでいます
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上体が起きているので無理のない乗車姿勢が取れます。自転車初心者にもおすすめです。