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登山編(後半)
〜富士山に登りたい〜

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  • スポーツオーソリティ
  • 浜松志都呂店
  • 登山大好き店長
  •  田中 行雄(たなか ゆきお)

山大好き店長が綴る「〜不定期連載:富士山に登りたい〜」シリーズ。
惜しまれつつも最終回を迎えましたが、オンラインショップにて復活しました!
富士山の基礎知識から、山での歩き方、道具の使い方まで幅広く知る事ができます。

目次

その5「道具のおさらい」

今回は持ち物のおさらいをします。

ザック・・・30L前後で、腰のベルトがしっかりしたもの。ザックカバーは付属で付いている場合がありますが
確認して無ければ別売りのものを用意しましょう。
シューズ・・・ミドルカットかハイカットで防水のものを。サイズはかかとに指一本入るくらいを目安に。
お店に来ればサイズ測定できますよ♪
お近くのスポーツオーソリティ店舗を調べる。
レインウェア・・・晴れの予報でも絶対に持っていきましょう。防寒防風でも使います。
ストック・・・絶対に2本あった方が楽です。
日焼け対策・・・サングラス、帽子(坊主頭の人は無いととんでもないことに。。。)、
日焼け止め(汗で流れることもあるので塗り直しできるように)、リップスティック(唇も日焼けします)。

標高が上がれば上がるほど、紫外線量は増加します。
軽く見ていると軽度のやけどのような日焼けになってしまうこともあります。

寒さ対策・・・ニットキャップ、ダウン、フリース、ネックウォーマー、手袋など。(手袋は軍手など綿素材は避けましょう。)
平地で30℃あっても、山頂は15℃前後、明け方は氷点下近いことも。「冬」の気温です。

飲食物・・・行程によって変わりますが、もし日帰りで行くとしても9時間近くかかります。
食事は2~3食分(パンやおにぎりなど。折詰弁当はぐちゃぐちゃになるから避けたほうが良い)、
その他ナッツやドライフルーツなどカロリー補給できるものを持っていきましょう。
水分(カフェイン系は避け、水・スポーツドリンクを)も1.5L~2Lほどあると安心です。
汗をかくと塩分不足になりやすいので、塩分補給できるものを持っていきましょう。
色々山にお勧めの食べ物・飲み物は有りますので、興味ある方はコメントください。

その他・・・ヘッドライト(日帰りでも、予定時間より下山が遅れ、日が沈んだら
びっくりするほど真っ暗になり、歩けません)。
お金(山小屋でトイレ・水分の購入など)、タオル、携帯電話と充電器、応急処置用品、
マスク(砂埃がひどい箇所もあります)など。

持物のほとんどが「万が一」に備えてのものですが、無かったら命の危険につながることを十分に意識してください。
逆に、あれば安心して山を満喫することが出来ます!
また、近年は色々なリスクの中で「噴火」が懸念されております。
意識の高い方は粉じんマスクやヘルメットを持参しているようですね。

>> 富士登山用 持ち物チェックリストはこちら

Pick UPあると便利!道具の準備は万端に!

その6「高山病対策」

富士宮のイオンモールの屋上駐車場からは富士山が見えるよ♪
よし、見に行こう! おや?曇ってて微妙・・・そんな山バカの田中です。

富士山の登頂率、一説には70%程度で、あとは8合目までたどり着けていない、とも言われておりますが
その要因の一つとして高山病が挙げられます。
症状として、吐き気、頭痛、手足のしびれやめまいなどがありますが、大体の方は標高3,000m付近を
境に発症することが多いと思います。
(大体8合目付近、多くの方が山小屋で泊まる高さですね)

では、防ぐことは出来ないのか?
今回は、事前準備と現地での対策をご紹介いたします。
事前準備として出来るのは、鉄分の摂取です。
これは、血中のヘモグロビン量を増やしておくことで体内の酸素の巡りが良い状態を作っておく、ということです。

次に、現地での対策

その①ですが、ふもとの駐車場からバスで5合目まで上がっていくとき、「寝ない」ことです。
寝ているときは呼吸が浅く、酸素の摂取が不足しがちです。
一気に標高1,000m近く上がる環境の変化に対応しきれず、5合目についたとたんに息苦しい、
という人もたまにいますのでご注意を。

その②は5合目で体慣らしをするです。
5合目の標高は大体2,400mくらいあり、平地の酸素量の75%くらいです。
5合目についたら、まずは深呼吸し、ストレッチをして、荷物のチェックやお土産の物色をするなどして
1時間くらい体を慣らしておきたいですね。

その③は深呼吸です。
口をすぼめてろうそくの火を「フーっと」消すようにしっかりと息を吐き出し、肺の奥まで酸素がいきわたるくらいにしっかりと吸い込みます。
疲れてくると呼吸が浅くなり酸素量が減りやすいので、歩きながらでもできる深呼吸は意識的に行いましょう。

その④は水分補給です。(←個人的にもこれ重要と感じました)
トイレに行くのがいや、とか、のど乾いてないから、とか水分をあまりとらない方がいますが、
これは血がドロドロになって血流の悪化を招くだけでなく、足の痙攣や脱水・熱中症の元です。
がぶがぶ飲まずに、少量をこまめに、が良いでしょう。
ちなみに、私は水1リットル・スポーツドリンク500ml・麦茶600mlを持っていくことが多いです。

その⑤は酸素グッズです。
液体酸素缶や飲む酸素、食べる酸素と色々あります。
私は体内への取り込みが早く、摂取しやすく、かさばらない飲むタイプの酸素を好んで使っています。

その⑥は山小屋での過ごし方です。
標高が高く、気温も下がるので手足が冷えてきます。冷えると血流が悪くなるので、まずは体を冷やさない。
疲れた体にビールは最高!ですが、利尿作用など水分を失うリスク増えますので下山するまで我慢したほうが良いと思います。
疲れをとるためにぐっすりと寝る、のも良いですが就寝中は呼吸浅く酸素摂取が減りがちなので、
短時間の睡眠、仮眠程度が良いのでは、と思います。
高山病対策がしっかりできていれば富士山頂を踏む確率はかなり上がります。
準備、対策をばっちり整えていきましょう♪

注意:全ての対策において、完全に効果がある、というものではなく個人差があります。
また、一般的に行なわれている対策であったり、私の体験を踏まえた部分もございますのでご了承ください。

Pick UP高山病にならないために!

その7「どのルートで登ろう?」

おおっぴらには言えませんが、GW明けの5合目まで雪が残っている時期の富士登山が一番好きな、
山バカの田中です。

今回はルートについて。
富士山は大きく4つのルートに分かれます。
どのルートで登るかによってそれぞれ合う合わない、など満足度が変わりますので
最低限の知識を持って富士山に行きましょう。
(安易にツアーに参加して、思っていたのと違った、行きたいところに行けなかった、とならないように)

各登山口の簡単なイメージです。
①吉田口・・・山小屋も登山者も一番多い。登山道と下山道が分かれている
②富士宮口・・・4つのルートで一番高い標高に5合目がある。ルートはやや急で岩場も多い。
登山道と下山道が同じなので時期によっては道の譲り合い必要。
③須走口・・・途中で吉田口と合流、山小屋はそこそこあり。登山道と下山道が分かれている
④御殿場口・・・5合目の標高が低く、傾斜もなだらか。下山時の大砂走りが楽しい。行程が長く
山小屋も一番少ないが登山者も一番少ない。

標高差と目安のコースタイム、昨年の登山者数(コースタイムは人によって大きく変わります)
吉田口・・・1,450m 往復約9時間40分 136,000人
須走口・・・1,800m 往復約10時間   24,000人
富士宮口・・・1,350m 往復9時間40分  58,000人
御殿場口・・・2,300m 往復12時間30分  15,000人
ちなみに、スポーツオーソリティでは毎年富士登山ツアーを開催しておりますが、極力登山者が少なく
ルート的にも難易度低めの「プリンスルート:富士宮口から途中で御殿場口に移るルート」で登っております。
(かつて皇太子さまが登られたときに通られたルートです)

正解、不正解は無いですが、例えば絶対に「日本最高峰の地点に立ちたい」と思う方なら、
富士宮口や御殿場口がお勧めです。
吉田口の頂上から最高峰地点までは、「お鉢めぐり」といって富士山頂上の火口をぐるっと
まわりこまないと行けないからです。

時間が長い、コースが長い、山小屋が多い、登山者が多い、といったメリットデメリット、
富士山での目的(最高峰到達?ご来光?)や好みで選ぶと良いでしょう。
漆黒の闇夜ですが晴天時は素晴らしい星空、運が良ければ流れ星も見られますよ。

Pick UPあなたとルートをお供するお役立ちグッズ

最終回「トレーニング」

事前に何か出来る運動は有りますか?と、よく聞かれます。
運動であれば、スクワットや自転車こぎを私はよくやります。
階段の上り下りなんかもよくやりますね。
あとは、ザックに重り(水の入ったペットボトルなど)を詰め込んで
アップダウンのあるところでウォーキングなど。
あ、登山靴を履いてあまり舗装道路を歩くとアウトソールの減りが早まりますよ。
出来る限り土の道でトレーニングをした方が靴にやさしいです。

富士山に行く前にトレーニングになる山はどこですか?ともよく聞かれます。
関東だったら、まずは高尾山、次に塔ノ岳ですが中部エリアだったら、猿投山(=高尾山)、
御在所岳か伊吹山(=塔ノ岳)位ですかね。

山では、
*歩き方やポールの使い方・その効果を感じながら登る。
*自分がばてないペースをつかむ。
*道具(レインウェアなど)をスムーズに使えるようにしておく。
*寒暖差に対しての防寒対策などがスムーズにできるようにしておく。
といったことを意識しながら登りましょう。

重要なことは、連れて行ってもらうだけだと、まったくスキルは上がらない、という事です。
複数で登るときも、メインのリーダーを経験者にお願いしつつ、途中での先導を交代で行うなどして山歩きを
「自分で考えて」歩かないと、成長はなかなか出来ません。

Pick UP山登りのために、歩いてトレーニングをしよう!

おまけコーナー「富士山トリビア」

長い富士登山の行程。
お連れさんに話をして、「すげー!」とか「へぇ~」とか「だから?」とか言われてみてはいかがでしょうか。

①富士山頂には郵便局がある。
山頂オリジナルの消印が押してもらえるので友人知人だけでなく、
自分自身に手紙を出す人もいるんだとか。【18へぇ~】

②富士山は昔、日本二位だった。
昔、富士山と八ヶ岳が、どっちが背が高いかケンカをしていた。
そこで阿弥陀如来がそれぞれの頂上に長い長い雨どいを乗せ、水を流した。
すると水は富士山の方に流れていった。
自分の方が低いと分かった富士山は怒って八ヶ岳をブッ飛ばした。
八ヶ岳は哀れ、8つに分裂。。。八ヶ岳、の語源?に。
富士山側に流れこんだ水は大きな水たまりとなり、今の富士五湖になった・・・
信じるか信じないかは、あなた次第です。【2へぇ~】

③富士山に初めて登った女性はちょんまげだった。
かつては霊山として女人禁制だった富士山。
女性は立ち入ることが許されなかった江戸時代に、果敢に挑んだ女性の名は「高山たつ」。
ネタのような名前ですが・・・
彼女は他の人に女性と分からないようにちょんまげを結って男装して登ったとか。
信じるか信じないかは、あなた次第です。【8へぇ~】

④入山料は昔もあった
近年、環境保全等の目的で入山料の徴収が任意で行われておりますが、明治時代以前にも通行料として
244文(現在の価値で約4,000円?)徴収していた時代があったのです。【10へぇ~】

⑤富士山頂は私有地。
正式に認められているのか、異論反論あるところらしいのですが富士山頂は静岡県でも山梨県でもなく、
富士山本宮浅間大社の私有地、と主張しております。【6へぇ~】

他にも歴史ある山だけに色々な話がありますが今回はこの辺で。。。
あ、最初に富士山に登ったのは役小角、だとか。きりがないですね。

スポーツオーソリティでは対応しかねる登山となりますので悪しからずご了承ください。
あくまでも一例としてのご紹介です。
それではまた、どこかの山でお会いしましょう♪